膝関節
還暦を過ぎて生じる体の不調の大半は関節痛であるといっても過言ではありません。主に生じる関節の痛みは「膝」でございまして、その多くの原因は膝関節周囲の筋肉が弱ることです。先ずは変形の有無と程度を把握する為にレントゲンで確認します。
多少変形が強くても、周囲の筋肉で関節を包むことで痛みが軽くなることは多いのでリハビリテーションがお勧めとなります。ホットパックで血液の巡りをよくしてから、筋力トレーニングをするのが良かろうと思います。必要に応じてお薬も使います。
股関節
この関節は加齢の変化によりどうかなることは稀ですが、関節炎を起こして痛みを発することもございます。レントゲンによる変形の有無を確認致しましょう。
中には難病指定されている特発性大腿骨頭壊死症という病気があり、大腿骨の頭の部分(骨盤にはまり込んだ部分)が血液の巡りが悪くなることから骨が死んでしまう病気です。そうなると体重を支えることができず変形してしまうと痛みを発することになります。原因は1日2合以上飲酒される方、ステロイド内服を継続している方(1日平均プレドニゾロンを15mg以上)が多いとされていますが、原因不明のことも少なくありません。
手関節
手首や手の指の関節痛となりますとリウマチやリウマチ類似の病気の可能性がございます。ある程度は血液検査で分かりますので、レントゲンと血液検査で確認致しましょう。
肩関節
五十肩のような肩の関節の痛みになりますと、かなりの方が問題を抱えているのではないでしょうか。肩が痛くて腕が後ろに回せないとか、日常生活に少々不具合を生じます。加齢により硬くなった肩関節を動かすことにより炎症が起こってしまうことによります。レントゲンで問題が無ければ、ホットパックや運動療法を取り入れて参りましょう。