帯状疱疹とは
体の片側の一部にピリピリとした痛痒い症状が現れ、その部分に赤い発疹が出てきます。痛みは徐々に増していき、時には眠れないほどの激しい痛みを起こすことがあります。上半身に起こることが多いですが、顔や目、頭に現れることもあります。帯状疱疹を疑ったら速やかに皮膚科受診をお勧めします。
2種類ある帯状疱疹に対するワクチンの主な違い
・乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン®)
・乾燥組み換えサブユニットワクチン(シングリックス®)
主な違いは何かというと、前者は後者と比較して価格が安いが、効果に関しては前者の従来型生ワクチン50%程度なのに対して、後者のシングリックスは97%と非常に効果が高い。また、前者は弱毒生ワクチンのため病原性を持つが、後者はウイルスの一部にて病原性は持たないため、安全性は高い。故に、当院では効果を優先して後者のシングリックスを採用しています。
日本人成人の90%以上は原因となるウイルスが体内に潜伏しています。
帯状疱疹は多くの人が子供の時に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。水ぼうそうが治った後もウイルスは体内に潜伏します。
80歳までに約3人に1人が発症します
原因は加齢などによる免疫力低下です。疲労や過度のストレスなども発症のきっかけになります。また、糖尿病やがんなどの免疫力が低下する病気が原因となることがあります。
シングリックスの接種について
接種の対象年齢は50歳以上です
筋肉内注射で行います。
2回の接種が必要です。
2回目の接種は1回目より最低2か月は開け、遅くとも6か月以内に終えてください。
ご予約とお値段
シングリックスの接種には事前の予約が必要です。
薬剤が調達できない場合がありますので、予約日はお申込み日よりも1週間ほど先に余裕を持たせてください。
初 回:22,000円(税込み)【当院にて自由診療が初めての方は初診料税込み3.300円を申し受けます】※自由診療の初診料は一度のみです
2回目:22,000円(税込み)
接種後の注意点
- 接種後30分程度は院内で静かに過ごしてください。
- 接種当日は激しい運動を避け、注射部位を清潔に保ってください。接種当日の入浴は問題ありません。
- 注射部位の異常な反応や体調の変化を感じた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。夜間の場合は救急病院へご連絡ください。
次の方は予防接種を受けることはできません
- 明らかに発熱(37.5℃以上)している方
- 重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
- 過去にこのワクチンの成分によって*アナフィラキシーを起こしたことがある方
- (*通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身の蕁麻疹を伴う思いアレルギー反応)
- その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方