症状
第3-4足趾(中指~薬指)間のしびれ、疼痛、灼熱痛などの多彩な神経症状が出現します。
痛みは、下腿(ふくらはぎ)まで及ぶことがあります。障害部位は、第3-4足趾間の他、第2-3足趾間(人差し指から中指)、4-5足趾間(薬指から小指)のこともあります。
原因
足趾には中足骨と呼ばれる骨があり、その骨同士を深横中足靱帯と呼ばれる靱帯で連結されています。
この靱帯のすぐ足底部を神経が通過しており、地面との間で圧迫されることで神経障害が生じます。
中には、圧迫部の近位の神経が腫れて仮性神経腫といわれる有痛性の神経腫が形成されることがあります。
発症しやすい要因としては中腰の作業やハイヒールの常用など、足の付け根の関節でつま先立ちをするような格好が長時間続くこと、幅の狭い靴を履き圧迫されること等があります。
槌趾変形(マレット指)や扁平足、開帳足がある場合も発症しやすくなります。
中年以降の女性に多いとされています。
治療
まず、保存治療をします。保存療法で症状が回復しないものでは手術が必要になることもあります。
保存療法
- 局所の安静
- 作業姿勢の見直し
中腰での作業やつま先立ちを控える - 靴の見直し
幅の狭い靴やハイヒールの使用を控える - 疼痛緩和に対して内服
- インソール(中敷き)の使用
- 運動療法
足趾やアキレス腱のストレッチ、足内在筋の強化 - ブロック注射 など
手術療法
- 神経剥離
- 神経腫摘出
- 深横中足靱帯の切離等
ご家庭でできること
作業肢位の見直し
- 中腰での作業やつま先立ちを控える
- 靴の見直し
- 幅の狭い靴やハイヒールの使用を控える
ストレッチ
アキレス腱のストレッチ
足部内在筋のエクササイズ
- タオルギャザー
タオルを床に敷き、足の指の力でたぐり寄せを繰り返す
痛みが続く時や、何度も繰り返す場合、また軽度でもしびれがある場合は、整形外科を受診してください。レントゲン撮影で異常がみられないこともありますが、他の病気や骨折などがないかを確認するためにも、早期の受診が大切です。
クリニック名 | ときわ台ときわ通りクリニック |
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