アレルギー性鼻炎

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【漢方内科】担当医師:天井 周

アレルギーとは「免疫反応の過剰な反応」ともいえます。免疫とはヒトに有害な細菌やウイルスなどの病原体を自分とは別の異物と認識して体から排除する反応のことです。この記憶によって、二度目からは防御することができるのです。しかし人体にとってさほど有害でない花粉や、食物、ホコリ、ダニ、犬・猫の毛を異物=アレルゲン(アレルギーのもと)として反応してしまい、それを排除しようとする反応がアレルギーです。繰り返しアレルゲンに曝されると免疫の記憶が確かなものになり、治療が難しくなっていきます。アレルギーがなぜ起こるのかについてはいくつかの説がありますが、一つの原因で起こるというよりは複数の原因が重なって起こるようです。

アレルギー性鼻炎の中で最も有名なものは、春先に発症するスギ花粉症でしょう。それが、一年中続く通年性アレルギー性鼻炎になってゆくと、生活にも仕事にも支障が出てきます。体がだるい、集中力が低下する、気分が憂鬱になる、イライラしやすくなるなど、全身的な症状も問題になります。

アレルギーの原因となるアレルゲンが明らかな場合は、その除去・回避が重要です。

アレルギー性鼻炎の症状は、交感神経系の機能が低下する夜間から夜明けに強くなることがあります。日中でも食事中は同じことが起こります。交感神経系の機能が低下し、副交感神経系機能が優位になると症状が悪化するといわれていますが、交感神経系の機能を高めればよいということではなく、適切な切り替えができることが大切です。そのためには、軽い運動やストレッチ、乾布摩擦などが有効です。

治療としては、抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の内服、症状が激しい場合にはステロイド剤も使われますが、緊急避難的に用いるべきです。

点鼻薬・点眼薬も軽症から中等症には抗アレルギー剤、重症になるとステロイド剤が使われます。

  • 西洋医学的治療で改善しても中止すると元に戻ってしまう、悪化してしまう。
  • 眠気などの副作用のため服薬を続けられない。
  • 西洋医学的治療で十分な効果が得られない。

このような場合は、漢方薬による治療をお勧めします。アレルギー体質を根治することは、西洋医学でも漢方治療でもきわめて困難ですが、漢方によりアレルギー体質の改善は図れます。漢方では生体の反応を過剰なものから正常に近づけるように導きます。漢方薬も薬は薬。薬に頼り過ぎることなく、生活習慣や環境を整えることも非常に重要です。

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