かぶれ

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【漢方内科】担当医師:天井 周

かぶれとは一般名称で、正式病名は接触皮膚炎と言います。外からの刺激物質や抗原が皮膚に接触することによって生じる湿疹性の炎症反応をいいます。

湿疹とは、外的、内的刺激に対する主に表皮(皮膚の最も外にある皮)を炎症の場とし、かゆみ、ヒリヒリ感を伴う炎症反応で、紅斑(赤い斑)、丘疹(ぶつぶつ)、小水疱(水ぶくれ)などが混ざってジクジクした皮膚から慢性化すると苔癬化(ごわごわした皮膚)に至る皮疹から成り立つ皮膚疾患の総称です。診断においては、痒いジクジクした湿疹を診たときには、アトピー性皮膚炎など他の湿疹性疾患を鑑別することが大切です。

接触皮膚炎の治療で最も大切なことは、原因となるアレルゲン、接触刺激因子を見つけ出し除去することです。そのためには詳細な問診が必要で、発症時期、発症部位、増悪や緩解の時期と自宅、職場、発汗、日光との関連性、職業歴、趣味、化粧、家事、家族歴、薬物の摂取歴などを詳しく聞く必要があります。病歴の聴取により推定された最も可能性の高い原因物質を取り除くことが大切です。

治療は痒みや湿疹の炎症を抑えるためにステロイド外用薬を塗ることが必要になります。悪化や二次感染を防ぐためにも、早い段階で治したいものです。

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