月経困難症、月経前症候群(PMS)

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【漢方内科】担当医師:天井 周

月経困難症

月経困難症とは、月経(生理)の期間中に、月経に伴って起こる病的症状のことです。何らかの原因となる病気があることで起こる器質性月経困難症と、原因となる病気がない機能性月経困難症とがあります。

器質性月経困難症は、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症あるいは子宮の形の異常などの病気が原因となり、月経中以外にも痛みが起こる場合があります。

機能性月経困難症は、月経の血液を排出するために子宮を収縮させる物質であるPG(プロスタグランジン)の分泌が多すぎて子宮が収縮しすぎることや、頸管(子宮の出口)が狭いことが痛みの主な原因です。大部分の月経困難症がこれにあたり、初潮を迎えた2~3年後から起こることが多いものです。

器質性、機能性いずれの場合も、最も多い症状は月経時の痛みです。腹痛や腰痛のほかに、肛門周囲に痛みを感じることもあり、子宮内膜症や子宮腺筋症を合併する場合に多くみられます。器質性の場合は外科的な処置が必要な場合もありますが、症状を悪化させている背景に冷えや血流の悪さがある場合も多く、適切な漢方薬を摂ることで症状が改善することも稀ではありません。

月経前症候群(PMS)

月経前症候群(PMS)は、一般的には生理に伴うホルモンバランスの乱れが原因と言われていますが、実はその原因ははっきりしない部分がまだ多くあります。また、その症状も非常に多岐にわたり、身体に現れる症状、精神面に現れる症状など150種類以上の症状があるともいわれています。症状が現れるタイミングも人それぞれで、生理2週間前に集中して現れる人もいれば、2・3日前に現れる人もいます。

月経前症候群の症状には次のようなものがあります。

身体的症状:頭痛、首や肩のこり、吐き気、下腹部の痛み、乳房の痛み・張り、肌荒れ、めまいなど

精神的症状:イライラする、憂うつな気分になる、眠れない、孤独感やむなしさを感じる、集中力・判断力の低下など

症状が多岐にわたるため、西洋医学の薬で対処しようとすると何種類もの薬が必要になりますが、漢方薬では体質に合った処方を選ぶことで症状が全体的に楽になっていきます。

また、栄養的な観点からも改善が見込めますので、食事のアドバイスやサプリメントの提案をさせていただきます。

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