種子骨炎(種子骨障害)

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症状

種子骨とは、字のごとく植物の種子のような丸い形をしている骨で、手や足などにあります。場所によって、腱や靭帯を円滑に動かす役割や、骨と腱の摩擦を減らしたり、腱がずれること(脱臼)を防いだりする役割などがあります。
足では、親指の付け根(第1中足趾節関節)の足底側の内側と外側に2つあります。種子骨障害とは、この種子骨に炎症や骨折が生じて痛みが出たり腫れる状態です。体重をかけたり、踏み返したりする動作で痛みを感じることが多く、その痛みで歩行やスポーツに支障が生じます。

原因

ダンスやランニングなど踏み込む動作を繰り返すスポーツや仕事などで、種子骨や周りの組織に外力がかかり炎症が起こったりします。ときには種子骨が骨折したり、種子骨がずれて痛みが出る場合もあります。
また、外反母趾凹足などの形態的な問題がある人や、ハイヒールや靴底が柔らかくて薄い靴などをよく履く人に多くみられます。
小学生~中学生に多く発症し、大学生以上になると減少する傾向があります。

治療

保存療法と手術療法がありますが、保存療法が基本になります。

保存療法

  • 局所安静
    原因となったスポーツや仕事の制限
  • 靴の変更
  • 消炎鎮痛剤の使用
  • テーピングによる母趾の固定、靴の中敷(インソール)の使用
  • 足部のストレッチによる柔軟性の改善

手術療法

十分に保存療法を行っても効果がない場合は種子骨を摘出する手術療法が考慮されます。全摘出か部分摘出にするかは状況によって異なりますが、体重を支えるのに大切な種子骨を摘出するため、術後に足趾の変形など関節機能の低下が起きる場合があります。

痛みが続く時や、何度も繰り返す場合は、整形外科を受診してください。レントゲン撮影で異常がみられないこともありますが、他の病気や骨折などがないかを確認するためにも、早期の受診が大切です。

クリニック名 ときわ台ときわ通りクリニック
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