西洋医学では「冷え」を「冷え性」と書き、「冷えに敏感・寒がりな性質(たち)」とは捉えますが、病気という概念はありません。病気ではないので冷えを治す治療法もありません。
日本女性の半数以上、男性は約一割の方が冷え性と言われていますが、これだけ多くの方が冷えに悩まされながら「冷え性だから仕方がない。」と諦め、自分なりに冷え対策をあれこれ試しながら冷えをしのいでいるのが現状です。
一方、東洋医学では「冷え症」と書き、治療の対象となります。
「冷えは万病の元」と言いますが、冷えは単に身体が冷えてつらいだけではなく、肩こり・腰痛・関節痛・頻尿・膀胱炎・腹痛・下痢・PMS・月経困難症・月経不順・月経痛・アトピー性皮膚炎・気管支喘息等さまざまな病気を引き起こし、症状が悪化する原因となります。まさしく万の病を招く危険な要素なのです。
病気になる前、つまり「未病」のうちに病の芽を摘み、健康を維持する。それが東洋医学の考え方です。冷えは病気ではないからどうしようもないと諦めていた方も、東洋医学では治療の対象となるとわかり、希望が湧いてこられたのではないでしょうか。