
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「年末年始で少し血糖が上がっただけなのに、医師から“インスリンの可能性も”と言われてショックだった」
「インスリンって“もう終わり”の人が打つイメージ…」
実はこうしたご相談が増えるのが、冬場~年度末にかけての“血糖変動が起きやすい季節”です。
でも、インスリン治療=怖い・終わりではありません。
むしろ、正しくタイミングを見て導入すれば、合併症を防ぎ、生活の質を保つための大切な治療手段です。

インスリンは「血糖を下げるホルモン」
膵臓から分泌され、血糖をエネルギーに変える役割を持つホルモンです。
糖尿病の方は、以下のどちらか(または両方)に問題があります。
- インスリンが十分に出ていない(分泌低下)
- インスリンが効きにくい(抵抗性がある)
薬や生活改善で補えなくなった場合、外からインスリンを補う=注射で治療する必要が出てきます。
一以下のような状況では、インスリンが選択肢になります。
▍1. 血糖値・HbA1cが基準を超えてコントロール困難なとき
| 指標 | 目安(一般的な基準) |
|---|---|
| HbA1c | 8.0%以上が継続している場合(特に8.5~9.0%以上) |
| 空腹時血糖 | 180mg/dLを超えることが多い |
| 食後2時間血糖 | 250~300mg/dL以上
指標 目安(一般的な基準) |
薬や食事療法を続けていても改善が見られない場合、インスリンで膵臓の負担を軽減し、血糖を一気に安定させる必要があると判断されます。
▍2. 明らかにインスリン分泌能力が落ちているとき(膵機能の低下)
Cペプチド(インスリン分泌の指標)や血中インスリン値が著しく低下しているときは、体内で補えなくなっている状態。
→ 2型糖尿病でもインスリンが必要になる時期があるのです。
▍3. 急激な血糖上昇(糖尿病ケトアシドーシスや感染症時)
肺炎やインフルエンザなどで血糖が急激に上がったとき
糖尿病性ケトアシドーシス(命に関わる状態)
→ 一時的なインスリン投与で乗り切り、状態が落ち着いたら中止するケースもあります。
▍4. 妊娠糖尿病・妊娠中の血糖管理
→ 経口薬が使用できないため、胎児への影響を最小限にする目的でインスリンを選択。
- 糖尿病性神経障害:手足のしびれ・痛み・冷え
- 糖尿病性網膜症:視力低下・目のかすみ
- 糖尿病性腎症:むくみ・タンパク尿・最悪の場合は透析
症状が出た時にはかなり進行しているケースも多く、
「正月明けに数値が跳ね上がっていた」
「健康診断で糖尿病を指摘された」
という方も珍しくありません。
糖尿病=「甘い物を我慢する」だけではありません。
ポイントは“急に上げない・ゆるやかに下げる”工夫です。
- 食べる順番を変える(ベジファースト)
まずは野菜・汁物をしっかり摂ってから、主食や肉・魚を。
→ 血糖の急上昇を抑える効果あり。 - ゆっくりよく噛む(早食いNG)
1口30回が目安。
よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食べすぎ防止に。 - お餅は“数”より“サイズと食べ方”で調整
餅は高糖質。一度に2個以上は避け、野菜たっぷりの雑煮にして食べ方を工夫。 - 飲酒は「控えめに+糖質に注意」
ビール・日本酒は糖質多め
焼酎やウイスキーは糖質ゼロでも飲み過ぎ注意
空腹で飲まない・おつまみに野菜やタンパク質を選ぶ - 体を動かす(軽い運動でOK)
食後に10〜15分の散歩でも、血糖の上昇を緩やかにする効果。
寒い日は室内でその場足踏み・ストレッチも◎。 - 間食は“質”で選ぶ
ナッツ(無塩)
チーズ・ゆで卵
糖質オフの寒天ゼリーや豆乳プリン
→ 低GI・高たんぱくなおやつが、血糖スパイク予防に◎ - 「1日3食+1回の測定」を意識する
正月休み中は生活リズムが崩れがち。
“朝昼晩きちんと食べる”+血糖測定1回を目安に。
→ リズムが整うと、血糖コントロールもしやすくなります。
▼よくある誤解と実際
| 誤解 | 実際は… |
|---|---|
| インスリン注射=重症者だけが使うもの | タイミングよく使えば合併症を防ぎ、膵臓を守る手段です |
| 一度始めたら一生やめられない | 一時的に導入し、血糖が安定したら中止できるケースもあります |
| 自分で注射なんてムリ | 超極細針&痛みの少ないペン型注射器で初めての方でも扱いやすい |
| 恥ずかしい・周囲にバレたくない | 小型&静音設計。外出先でも誰にも気づかれず注射できます |
▍インスリン導入で改善した声(例)
- 「食後の強い眠気がなくなった」
- 「HbA1cが1ヶ月で1.5%も下がった」
- 「今までの薬だけでは限界だったと実感した」
- 「始める前の不安がウソみたいにラクだった」
糖尿病は、“生活習慣を一緒に考えてくれる医師”との出会いが、コントロール成功のカギになります。
当院では、インスリン導入を「最後の手段」ではなく、“膵臓を休ませ、体を守るための治療”と考えることが大切です。
▍相談時に確認したいこと
- 今の治療でどれくらいインスリンが出ているか(Cペプチドなど)
- 他の薬では代替できないのか?
- 一時的な導入か、長期的な管理が必要か?
- 治療後の生活・外出・旅行での注意点は?
▍当院でできること|インスリンへの不安に、丁寧に寄り添います
🔹 初めてインスリンを使う方への個別指導
🔹 Cペプチドなどの膵機能検査による判断
🔹 注射の練習・生活への落とし込み支援
🔹 漢方を併用した血糖コントロールのご提案
🔹 患者さんの「気持ち」に寄り添った治療選択
インスリンを使うことが目的ではなく、
“合併症なく、人生を健康に過ごす”ための最善の手段を一緒に考えましょう。
▍ときわ台ときわ通りクリニック
整形外科(リハビリ)・内科・漢方内科・皮膚科
東京都板橋区常盤台3-1-16 ときわ3116ビル2F
東武東上線「ときわ台駅」北口 徒歩3分
東武東上線「上板橋駅」 北口 徒歩14分
東京メトロ「小竹向原駅」自転車10分
都営三田線「板橋本町駅」自転車7分




