“治すだけでなく、健やかに生きるための医療”-自然治癒力と歩む-

病気になったとき、私たちはまず病院へ行き、現代医療に頼ろうとします。しかし、現代医療を用いずとも病気が治ることがある事実を知ったとき、これまで培ってきた医学の概念に疑問を抱きました。そして、たどり着いた結論が、「最も重要なのは人が本来持っている自然治癒力であり、現代医療はその自然治癒力を補助する役割を担うべきだ」ということです。

当院では、この考えに基づき、単に病気を治すだけでなく、病気になる前の段階での予防、つまり「健康に長く生きる期間（健康寿命）をいかに延ばすか」という「ロンジェビティ」の概念を大切にしています。老化を単なる時間経過による衰えではなく、科学的に介入可能なプロセスとして捉え、健康寿命を最大化することを目指しています。

自然治癒力を高め、病気になりにくい体をつくるためには、日々の生活習慣を整えることが不可欠です。

具体的には、

• 食事：栄養バランスの取れた食事を意識する
• 腸内環境：腸内環境を良好に保つ
• 睡眠：質の良い睡眠をとる
• 運動：適度な運動を習慣にする

これらはすべて、病気を未然に防ぐための重要な要素です。そして、最も大切なのは「心のあり方」です。心の状態は脳科学とも深く関係しており、体の健康にも大きく影響します。

こうした考えから、私たちは西洋医学の枠にとらわれず、自然療法への理解を深め、患者さん一人ひとりに寄り添う医療を追求しています。病気になってから治療するのではなく、病気になりにくい健康な心と体をつくるお手伝いをすることで、皆様のウェルビーイング（心身の健康と幸福）をサポートしたいと考えています。